北島ワイカト地方、カラピロ湖のすぐ南に位置するマウンガタウタリ山は、のどかな農場地帯の中にそびえる火山です。すぐ横を雄大なワイカト川が流れています。
マウンガタウタリ・エコロジカル・アイランドは、34平方キロの森林に覆われたこの火山をフェンスで囲い、そこから害獣を完全に駆除し、絶滅に瀕した動植物の個体数を回復させて昔の健全な状態に戻すという、国内最大の自然回復プロジェクトです。
この保護区に最初に放されたのは、タカヘ、キウイ、カカといった希少で絶滅の危機に瀕しているニュージーランド固有の鳥たちでした。
自然回復計画
このプロジェクトは高さ2m、長さ50kmの害獣進入防止用フェンスを建設するところからスタートしました。
2006年9月にフェンスが完成すると、マウンガタウタリ・エコロジカル・アイランド・トラストによって害獣を駆除する毒エサがまかれました。その他、罠や銃によってネズミ、オコジョ、イタチ、フェレット、鹿、豚、ポッサム、ウサギといった捕食動物が駆除され、最後まで残っていたハツカネズミもいなくなりました。
キウイのひな マウンガタウタリに放されたキーウィは、ロトルアのレインボー・スプリングスにある孵化センターやオトロハンガのキーウィ・ハウスで卵から孵ったキーウィたちです。その後、2007年12月には1世紀以上ぶりにマウンガタウタリでキーウィのひなが孵りました。
「このような大規模な保護プロジェクトが実現可能なこと、実行する価値があることを世界に向かって伝えていくことができます」と同トラストのチーフ・エグゼクティブ、ジム・ミルクリースト氏は語ります。過去1年間でカカやタカへを含む数種の鳥たちがこの山に放されました。タカヘは1組のつがいが放され、まだひなの誕生には至っていないものの2度巣作りをしており、将来が期待されます。
遊歩道
マウンガタウタリの南斜面に新しく設置されたニカウ・トラックを歩けば、様々な種類の植物を見ることができます。2008年5月にオープンしたこのトラックの他にも、数本の遊歩道が整備されています。
マウンガタウタリ・トラストでは、ウォーキングに訪れる人々に対し、遊歩道以外の場所には立ち入らないように求めています。犬などのペットを保護区に連れて入ることも禁止されています。
タカヘとの遭遇
運がよければタカヘを見かけることができますが、その場合はあまり近づかず静かにしているようにしましょう。
「タカヘはわずか260羽しか残っていないと推測され、絶滅の危機に瀕しています。ここに2羽受け入れることができて大変光栄に思いますし、全力をつくして彼らを守らなければならないと感じています」と同トラストのオペレーション・マネージャー、ピム・デモンシー氏は述べています。
*100%ピュアニュージーランドより転載