Home > NZ情報 > 基本情報 > ニュージーランドの独立と歴史
歴史的に見るとニュージーランドは非常に歴史の浅い国です。1783年にイギリスからアメリカが独立する少し前、1769年にキャプテンクックが世界一周の冒険旅行中に連れていた鯨漁師と宣教師がヨーロッパからの最初の移民だったと言われています。
それより前、今から約1000年以上前に先住民のマオリが彼らの故郷 Hawaiki からニュージーランドへ移住してきました。彼らの伝説によると Hawaiki とはマオリ語で故郷の意味を表し想像上の土地と言われてます(実際にはポリネシアのタヒチ周辺と推定されている)。
実はマオリ族以前にモア・ハンターと呼ばれる先住民がニュージーランドにいたと言われています。彼らはマオリ族と同じポリネシア系の民族でニュージーランド特有の飛べない鳥モアを乱獲し絶滅させたという汚名を着せられています。
1840年にマオリ族とイギリス政府の間でワイタンギ条約を締結しニュージーランドはイギリス植民地になりました。1839年には2000人程度しかいなかったヨーロッパ人がその後20年の間に約4万人がヨーロッパから移住し、1858年にはマオリ族とヨーロッパ人の人口比率は同じくらいになりました。
1860年代の南島のゴールドラッシュの折には、ヨーロッパ圏や中国からの移民が洪水のように押し寄せ人口も爆発的に増加しました。19世紀にはヨーロッパ移民が50万人に達し、代わりに戦争や疫病の蔓延によりマオリ族は4万人ほどに激減することに・・・
1947年にイギリスから独立して以来、第2次世界大戦後は失業問題や太平洋諸島からの移民問題もありましたがアジア諸国との関係も順調に進み、概ね平和に年月を重ねてきました。現在ではマオリ族、ヨーロッパ移民、アジア移民合わせて約412万人が住んでいると言われています。
ニュージーランドへ移住したヨーロッパ人には、アメリカのように戦争と開墾の繰り返しで移住を成功させたのではなく「ニュージーランドへ住ませてもらっている」という精神があったようです。そのためでしょうか、過去2度ほど原住民のマオリ族との間で大きな争いはありましたが、アメリカの黒人差別に比べるとマオリ族との関係はずいぶんましです。
何千年と続く中国や、戦争に明け暮れ高度成長を続けてきた日本とは歴史的に見ても経済的に見ても少し見劣りするものがあるかもしれません。歴史が示すとおり、どちらかというと農業や観光が中心産業のゆったりおっとりした国です。だからこそ、日本では感じられないかけがえのない時がニュージーランドでは過ごせるのかもしれません。