Home > NZ情報 > 暮らし > ニュース > 絶滅寸前の鳥を救うプロジェクト
フェアリー・ターン(Fairy Tern/Tara-iti)と呼ばれるヒメアジサシは、世界でも最も深刻な絶滅の危機に瀕している鳥です。
現在の個体数はわずか40羽、ニュージーランドのノースランドに生息しています。少しでも数を増やすため、地元住民のボランティアの協力も得て繁殖プロジェクトが進められています。
環境保全省(Department of Conservation)はアビー・ミーガー氏をヒメアジサシの専任者として配属し、厳重な管理を行っています。ノースランド地方のワイプおよびマンガファイの沿岸域にいるこの鳥のために適切な繁殖環境を確保するには、地元有志の継続的な支援も欠かせません。
ヒメアジサシについて
ヒメアジサシはかつてニュージーランドの北島沿岸と南島の東海岸に分布していましたが、生息環境の消失と害獣、営巣地への危害などが相まって激減してしまいました。国内で見られるアジサシのなかで体が最も小さく、白いからだに淡いグレーの羽を持っています。繁殖期になると頭部が黒い帽子を被ったようになり、黄色のくちばしとオレンジ色の足が鮮やかな色になります。貝殻の堆積した砂浜に巣を作りますが、巧みにカムフラージュされているので、よく注意しないと誤って巣を踏みつぶすことになりかねません。
営巣は通常10月から2月の間に行われます。ヒナは産卵から21日後に孵化します。生後19日目になるとスタッフが識別リングを付け、DNA鑑定により雌雄を判別します。2007年~2008年のシーズン中には16個の卵が確認されましたが、誕生したヒナはワイプ1羽、マンガファイ4羽(うち1羽のみ雌)のわずか5羽でした。その他は生育しなかったり、孵化から間もなくの悪天候でヒナが死んだりしたためです。悪天候のほか、猫やネズミ、フェレット、オコジョ、イタチ、ハリネズミ、セグロカモメ、人間などがアジサシの存在を脅かしています。
繁殖プロジェクト
DOCノースランドでは、ヒメアジサシの保護計画の一環として、理想的な生息環境を整えるため、マンガファイの砂州の再生に資金を投入しています。また、外部の専門家や科学者からのアドバイスや、業務に必要な機材の購入費用も予算に入れてあります。毎年繁殖シーズンになると、フェンスを張ったり、つがいや卵、ヒナの様子を監視したりするために現地スタッフを採用します。スタッフはボランティアの協力のもとに、地域住民だけでなく旅行者も対象に入れた教育活動も行っています。
» New Zealand Fairy Tern のページはこちら - DOC
*100%ピュアニュージーランドより転載