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先週末アメリカ/ワシントンでG7(7カ国財務省・中央銀行総裁会議)が行われました。日本・アメリカ・イギリス・イタリア・カナダ・ドイツ・フランスが集まり世界規模の経済状況について話し合う会議の場で、現在ユーロ導入以来最高値を更新し続けるなど、ほぼ主要全通貨で歴史的な円安になっている状況を注視し、過剰な円安に警告がされるかもしれないと囁かれていました。
ところが2月に行われたG7で円安に言及したことが遠因で上海で株が暴落し、連鎖で世界的な株暴落が発生したこともあり、今回は円安そしてドル安の現状に関するコメントは公式には一切発表されませんでした。その結果、G7がキャリートレードや円安/ドル安を追認したととらえられ今週に入りニュージーランドドルを含む主要全通貨で円安が進行しています。
特にニュージーランドはアメリカやユーロ圏に比べても利息(政策金利)が高く、為替市場での流通量が他の通貨と比べて格段に低いためキャリートレードが再開されると大きな影響を受け、今よりもさらに対円・対ドルでニュージーランドドル高が進行するでしょう。
対外的に自国通貨が強くなると言うことは一見すると良いことのように思えます。特に外国からの輸入に頼っている国には自国通貨が強ければ、相手国通貨との差で大きな利益になる可能性があります。反面、畜産物や農産物など自国の産物を外国に輸出をする際にはかなり不利な状況になります。
ニュージーランドは日本と同じ四方を海に囲まれた島国で農業の他、他国との輸出入が経済の根幹を支えています。現在のニュージーランドドル高も車やパソコンなど輸入業にとっては追い風となり業績を伸ばしている会社はたくさんあります。資金がニュージーランドに集まることで経済が活性化している良い側面もあります。ただ逆にニュージーランドの象徴とも言える羊などの畜産物、キウイフルーツなどの農産物を輸出する業者はかなりの打撃を受けています。3月末からたった5週間の間に7%以上も対外的な貨幣価値が変わってしまったことによる反動がそろそろ表面化してくる時期でしょう。
通貨は高くなっても安くなっても大なり小なり影響は必ず出てきます。そのため自国と他国の通貨のバランスを保つことが大切なのですが、正反対の状況ながら日本もニュージーランドもバランスが崩れ始めている気がします。ニュージーランドは輸出入や農業の他、観光で成り立っている国なので、為替レートが高騰すると観光客や留学生の足が遠のいてしまうことが考えられます。
とは言っても、ニュージーランドドルは今後も上昇を続けるでしょう。日本に比べ金利が格段に良い(7.5%)ので資産運用には持って来いですよ!
対円レート : 1NZD = 88.10-30(4月16日現在)