Home > NZ情報 > マネー > 為替 > 悪循環を抜け出せるか?

現在、先進諸国の中でも断トツで高い政策金利( 8% )を設定しているニュージーランド。来週の木曜日には再度見直しされますが、市場関係者の多くは今年に入ってから4回目の利上げがあるだろうと予測しています。
為替市場では NZ ドルが対 US ドルでおよそ 79.50㌣と最高値を更新し、上昇は止まりそうにありません。NZ ドルが上昇を続ける原因は政策金利をあげたことによる Death Spiral (悪循環)にあります。
RBNZ はインフレを抑えるために政策金利を上昇させる施策を選択してきました。選択自体は間違いではないのですが、問題はニュージーランドの金利が先進諸国の中でも最高レベルなことと、ニュージーランド経済の規模が非常に小さなことです。
①インフレを抑えるために利上げした金利が他国よりあがったため、投資資金が一斉にニュージーランドに流入することになりました。資金が流入したことにより②為替レートが押し上げられ、同時にお金が回るようになり③インフレ傾向がさらに強くなります。
そうするとインフレを抑えるためにまた①金利を上げ、金利があがったためさらに資金が流入し②為替レートが上がり続けインフレになるという、①→②→③→①...の悪循環に陥っています。
既に何度もお伝えしているように、今年だけで約30%高騰した為替レートは輸出業など国内産業に大打撃を与えています。ある識者はこのままだと悪循環が続くだけなので、22年前に変動相場制に移行した為替取引を、US ドルなど特定の通貨に対して固定相場に再度変更するように提案しています。
現実問題、固定相場制にすぐさま移行することはないでしょうが、このまま為替レートが上昇を続けると必ずどこかで爆発(暴落)するでしょう。危機的状況を回避するために大鉈を振るうのも致しかたないことかもしれません。
そういった意味でも来週木曜日の RBNZ の発表に注目です。
対円レート : 1NZD = 96.40-50(7月19日現在)